ワクチン・ワクチンチェック

ネット情報社会になり、簡単に色々な情報が手に入る時代になりました。そんな中で、どの情報が正しくどの情報が間違っているのかの判断が難しいかと思います。そんな時は、お気軽に動物病院にご相談ください。たくさんの手段の中から、どの方法がお家のワンちゃんネコちゃんに最善かを一緒に考えていきましょう。

狂犬病ワクチンについては、狂犬病予防法により生後91日を過ぎた犬には、年に1回接種する義務が国で定められています。

ワクチンの種類

予防する感染症の種類は生活環境や地域により異なります。接種前にご相談ください。

  • 5種混合ワクチン
犬ジステンパー・犬パルボウイルス・犬伝染性肝炎・犬アデノウイルス・犬パラインフルエンザウイルス
  • 7種混合ワクチン
犬ジステンパー・犬パルボウイルス・犬伝染性肝炎・犬アデノウイルス・犬パラインフルエンザウイルス・レプトスピラ感染症(カニコーラ・イクテロヘモラジー)
  • 10種混合ワクチン
犬ジステンパー・犬パルボウイルス・犬伝染性肝炎・犬アデノウイルス・犬パラインフルエンザウイルス・レプトスピラ感染症(カニコーラ・イクテロヘモラジー・グリッポチフォーサ・ポモナ)・犬コロナウイルス
  • レプトスピラ単体ワクチン
レプトスピラ感染症(カニコーラ・イクテロヘモラジー)
  • 3種混合ワクチン
猫汎白血球減少症・猫カリシウイルス・猫ウイルス性鼻気管支炎
  • 5種混合ワクチン
猫汎白血球減少症・猫カリシウイルス・猫ウイルス性鼻気管支炎・猫クラミジア感染症・猫白血病ウイルス

 

コアワクチン:すべてのワンちゃんネコちゃんに接種すべきワクチンで重篤な感染症から動物を守るべきもの。

☆犬:犬ジステンパーウイルス、犬アデノウイルス(伝染性肝炎・アデノウイルス2型感染症)、犬パルボウイルス

☆猫:猫汎白血球減少症ウイルス、猫カリシウイルス、猫ヘルペスウイルス(ウイルス性鼻気管支炎)

ノンコアワクチン:ワクチンで予防可能な感染症で、その病原体に暴露される危険のある個体に接種すべきワクチン

☆犬:レプトスピラ、パラインフルエンザウイルス

☆猫:猫白血病ウイルス、クラミジア、猫免疫不全ウイルス

ワクチンの接種スケジュール

ワクチンの接種のスケジュールは、年齢や健康状態により異なります。

子犬 6~9週齢で接種を開始し、3~4週間隔で15週齢以降まで接種、その後6ヵ月または1年後に再接種。
成犬 1∼3年ごとの接種(ワクチンの種類やその子の状況状態による)。
狂犬病 狂犬病予防法という法律により、毎年の接種と犬の登録が義務付けられています。
子猫 8週齢以降で接種を開始し、3~4週間隔で12週齢以降まで接種、その後6ヵ月または1年後に再接種。
成猫 1∼3年ごとの接種(ワクチンの種類やその子の状況状態による)。

混合ワクチンと狂犬病ワクチンの同時接種について

当院では接種されるワンちゃんの安全安心に配慮し、混合ワクチンと狂犬病ワクチンの同時接種は基本的に行っておりません。ある意味毒素である病原体を植え付けるワクチンの同時接種の安全性が確認されていないため、万が一副反応が出てしまった時に原因がわからなくなってしまうためです。よって、狂犬病ワクチン接種後は1週間以上、混合ワクチン接種後は3週間以上の間隔をあけて、次のワクチンを接種するようお願いいたします。

ワクチン接種時の注意事項

  • 体調の悪いときは避けましょう
  • ワクチンへのアレルギー反応のある子はお申し出ください
  • ワクチン後の予期せぬ反応への対応を考え、できるだけ午前中の接種をお勧めいたします
  • 当日は歩きでの来院は避けて帰宅後も安静に
  • ワクチン後に熱が出たり、注射部位を痛がったりすることで、元気がなくなったり食欲が落ちることがありますが、通常は2‐3日で回復します。
  • まれに、接種後に「嘔吐」、「下痢」、「お顔のむくみや腫れ」がみられたり、「けいれん」や「虚脱」を起こすことがあります。普段と違った様子がみられたら、直ぐに当院までご連絡ください。

ワクチチェック  ワクチン抗体価検査

毎年のワクチン接種に疑問を持っている飼い主様はいませんか?

現在、日本で使われているワクチンの能書には一年に一回のワクチン接種が書かれています。が、獣医療の先進国では3年に1回のワクチン接種がすすめられており、世界小動物獣医師会(WSAVA)のガイドラインでも、推奨されています。もちろん、獣医療の先進国である欧米諸国と日本とでは動物たちの飼育環境や獣医療環境も違いますので、一概にはいえませんが、当院では動物に優しい医療を目指し、ワンちゃんネコちゃんの体内に今現在どれくらいの抗体価(ワクチンによる抵抗力)が残っているのかを調べることにより、ワクチンが必要かをみることが出来ます。

検査の結果によって、ワクチンの効果が残っていて今年の接種が不必要であるか、ワクチンの効果が不十分で今年の接種が必要であるかがわかります。


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